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マイマイ新子と千年の魔法


マイマイ新子と千年の魔法 [DVD]マイマイ新子と千年の魔法 [DVD]
(2010/07/23)
福田麻由子水沢奈子

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興行的には成功とは言い難く、世間の認知度も低い作品ですが

これがとても良かった。

まさに『掘り出し物』。

舞台は昭和30年の山口県。

子供たちの日常と心の動きが主な内容となっています。

観た多くの人が感じているように、これは『感動できる』作品だと思います。

実際随所に見られる演出やカメラワーク、ストーリーには俺も心を動かされました。

ただ、このアニメが一部から熱心な支持を得ているのは

感動を『過剰に押し付けていない』からなのではないかと感じました。

意識してやろうと思えばもっともっと観客を泣かせることもできただろうなと思います。

なのにそれをしていない。

使われている音楽からは感動よりも元気の良さや躍動感を強く感じましたし

ラストもじつにさっぱりと爽快に描かれていました。

製作者側が意図的に用意した泣きポイントがあり、そこで待ってましたとばかりに泣く

いわゆる『泣ける映画』というのとは違って

観た人がそれぞれ心を動かされる小さなシーンが随所に隠れている、という感じ。

おそらく人によって重要なシーン、好きなシーンがまるで違うだろうと思います。

個人的に一番好みに感じたのは随所で出てくる『花』です。

どれもひとつの絵としてとても綺麗に描かれていました。

前後のストーリーや設定など関係なく、その『絵』だけで十分に眼福です。

美しさという点では中盤の川のシーンも秀逸です。

透き通った川底に木の実や花、ビー玉などを沈めていく子供たち。

それらの取り合わせが生み出す色彩、視覚効果にドキリとさせられました。

ちなみに昭和の、あの当時の町並みや文化が細かくリアルに表現されていたとか

懐かしい気持ちになれた、というようなことは不思議とそれほど感じませんでした。

それはその点においても『押し付けすぎていない』ことが効いていたんじゃないかなと思います。

この手の作品にありがちな

「ほら懐かしいでしょ?」というような露骨な狙いがこの作品にはないように思えました。

懐かしがらせるよりも、もっと他に表現して伝えたいことがある

とでもいうような姿勢を感じたんです。

しかしここまで書いたようなことをまとめてみると

『一般うけしない地味なアニメ』ということにもなってしまうわけですが、それでも

またひとついいものを知ってしまった、と心の中でにんまりできる久々の快作でした。
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