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能面島神隠し事件



五月ですね。皆さんミステリしてますか?

さて三つめの事件です。新曲ですよ!
タイトルを≪能面島神隠し事件≫といいます。
胡散臭いでしょう? でもわくわくしませんか? 俺はする。
ノウメントウって口に出した時にすごく言いやすいし字面も良かったので即決しました。

今回は孤島が舞台です。孤島はミステリの浪漫です。
古書屋敷を考えた後に次は洋館か孤島のどちらかだな、と考えてました。
ペンギンが腹に抱えてる卵くらい大事に大事に温めてた舞台です。

     □

さて詞について。
今回はひばりちゃんと先生の掛け合いをリズムを損なわない程度に増やしてみようと意識して詞を書きました。
「鈍感な娘に密室は~」など人形館でも少しやっていてそれが楽しかったので。
その分バランスを取るかのようにBメロでは土着信仰的な怪しくややこしい言葉を詰め込みました。

そしてサビ。ここはメロディのメリハリが命だったので「作家 先生 暴君 変人」と単語を並べてみたり
「アッパッパー」など響きの面白い言葉を持ってきたりとあれこれしてみました。
中盤の「おちゃらか」は好きなフレーズだったので異国人形館から出張してきてもらいました。

個人的に一番満足できた詞は「髪梳かし(神と化し)」と「旦那さんが口論だ」です。
個人的に一番自分を気持ち悪いと感じたのは「般若」って言葉を「はんにゃー!」と可愛くアレンジしてニヤついていたあの夜です。

あ、二番のサビを歌うときは「迷宮入り 迷宮入り」ではなく「メッキュい~り~ メッキュい~り~」と歌うとよさそうですよ。

     □

音について。
この曲の主役はベースです。間違いないです。
ギターには一歩引いてもらっております。ギターソロもないしね。
ベースが主張しすぎるくらいでいい、と割り切って作りました。

あとはとにかくタイトなリズムと、音から漂う幽玄さみたいなものを意識しました。

ああ、それからもう一つ(杉下右京風)
鈴の音にもご注耳ください。楽器店で買ってきた鈴がシャンシャン活躍してます。
古くより鈴の音には場を浄化し、清める作用があると言われています。
マイクの前でいい大人が必死に鈴をシャンシャン鳴らしている様はなかなか邪悪で不浄な光景ですがそれをやっただけの効果は出てるんじゃないかなあと思ってます。
浄化されたのは自分自身だったというわけです。

     □

この一連の楽曲のイラストを手掛けてくれているのははなのりさんです。
仮面を被った謎の男をぜひ出していただきたいとお願いしたら動画後半から存分に飛び回っておりました。
あの黒マント……いったい何者なんだ!
かっこいいです。見惚れます。

あれだけたくさんの絵を丁寧に描くのは本当に大変なことです。
それは絵を書くことを主としていない自分にも容易に想像がつきます。
本当に本当にお疲れさまです!

そして動画を制作してくださったのは七星さん。
スリルと怪しさとユーモア。七星さんならこれらを上手に表現してくれると思ってはいましたが予想を大きく上回る作品になっていてびびりました。

気に入っている所はたくさんありますが強いて挙げるなら冒頭のひばりちゃんのスカートひらひらと能面とカウントダウンのシーン、そして虫達のセクシーな動きです。

それとタイトルバック!
金を基調とした豪奢な背景にバァァァァーーンと映る「能面島神隠し事件」の文字。
新たな事件の幕開けを強く感じさせる力のある見栄えになってます。
嗚呼、たまらん……!

完成動画を見た瞬間アルバム制作で良くも悪くも内向きになっていた気持ちがぶわっと外に開かれたような感じがしました。
稀で幸せな体験でした。
七星さん本当にお疲れさまです。

     □

ちなみに、もちろんこの能面島神隠し事件も6月発売のアルバムに入ってます。
アルバムについては他にもたくさん書きたい事はありますがそれはまた次回に。

それでは。
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アルバム発売決定事件



事件です。

メジャーでアルバムが出る事に相成りました。

↑の動画はその告知のためのものです。

タイトル:女学生探偵ロック
発売日:6月26日
初回限定にはDVD(でーぶいでー)付き

・古書屋敷殺人事件
・異国人形館殺人事件
・横濱遊廓迷楼事件
・こっちむいてほい
など収録

という内容です。

タイトルや動画内用からもお察しの通り、女学生探偵ひばりちゃんと意地悪作家の久堂先生の

コンビが織りなすシリーズに焦点を絞ったアルバムになります。

まさかこのシリーズだけで一枚のアルバムを制作することになろうとは

古書屋敷殺人事件を作った頃には想像もしていませんでした。

とはいえ元々探偵小説の世界を自分の楽曲で表現してみようという所から始まったものなので

アルバム作るぞ!と決まったときに「内容はストーリー仕立てで」という

アイデアはごく自然に生まれておりました。それはもう前向きに。

女学生探偵のストーリー仕立て。でーぶいでー添え

と書くとフランス料理みたいだ。

そんなことより!アルバムを前に自分がやろうとしている事に対してのわくわく感ときたら

筆舌に尽くし難いこと山の如し。

しかし同時にそれはいばらの道でもあったのです(おっこれドキュメント映画風でいいな)。

なぜって探偵シリーズ以外の過去に投稿発表した楽曲は一切アルバムには収録できないので

必然的にすべてをゼロから作っていくことになるのです。

もちろん既存の事件曲もあちこち手を加えてます。

そうして純粋に自分の負う作業量が尋常ではないものになることが約束されたというわけです。

楽曲制作に関しては誰かのヘルプがあるわけでも分業する相棒がいるわけでもなく

ただただ見知らぬ砂漠を一人で散策しては地図を広げていくような孤独な作業でした。

もちろんその間イラストと動画の方面では大恩あるなのりさん七星さんも

大変な思いで物作りされていたので、各々がそれぞれの場所で頑張ってるんだなあと

その事を大きな支えにして自分のできることをがんばってました。

一人で黙々と作業しているときのあの時間を愛せるかどうかは結局自分のやってることが

好きかどうかにかかってくると思いますが幸い自分は孤独を辛いとは感じませんでした。

作業し続けることによって肩や背中をおじいちゃんのように痛めたり

いい曲ができても誰にもその喜びを伝えられなかったりと言う点では

辛さもあったけど結局曲作りに異様にのめり込んでいたんでしょうね。もう曲作り妖怪です。

今回少しは孤独と上手に付き合って集中力を高めていけたんじゃないかなあと今では思ってます。

ちなみにいつか出来た物を世間に発表したときに一斉によしよしと褒めてもらえれば

辛い部分はそれで帳消し。チャラです。※肩凝りはチャラにはならない。

よしよししてもらうためにも良い物を作るぞ!という少し交じりっ気のある意気込みでがんばりました。

     □

それにしても改めてこの機会にとブログを始めた当初の記事を読み返していたんだけど

まさかこのような報告をする日が来ようとは。

初音ミクを買いました~という過去記事なんかどうひいき目に見ても

なんの注目も浴びなさそうな純朴なDTM男の地味なブログでしかなく、そして今も地味。

それでも二曲目、三曲目と投稿するたびに更新してきた記事を読み進めていくと

自分なりに聴く人を楽しませようとがんばっておったんだなあと感じます。

「果たして誰かの目にとまるのかな?」と当時の自分は記事の中でつぶやいていますが

ちょっとは聴いてもらえるようになったよと過去の自分に言ってやりたい

なんてセンチメンタリズムが発動しています。

が、そんなことより自分はアルバムのための残りの作業をがんばらねば。

アルバム詳細はまた追って――。
プロフィール

てにをは

Author:てにをは
曲を作ったり、投稿したりしています。
【ニコニコ動画マイリスト】⇒mylist/21119203
コミュニティ⇒《co536196》

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